埼玉県の秩父エリアにおける当社の新規開発事業、歴史的建造物や古民家を再生して活用した
宿泊施設・カフェ・レストラン「NIPPONIA 秩父 門前町」。
当社をはじめ計4社が共同出資する特定目的会社「秩父まちづくり」が事業者となり
開発、運営を担います。
2022年8月5日(金)に開業し、秩父エリアの魅力を発信するとともに
これからの時代に向けた新しい観光スタイルを構築することで地域活性化の役割を果たしていきます。
秩父市では、昨今、市内の空き家増加や人口流出による山間集落の過疎化等が地域課題となっています。そうした課題を解決するために、秩父まちづくりは豊かな自然資源や特徴的な歴史文化を擁する秩父全域を対象にエリア計画を策定し、歴史的建造物の利活用を通じて秩父の魅力を発信するとともに、これからの時代に向けた新しい観光の態勢を構築することで地域の活性化を創出、移住のきっかけ作りや関係人口の増加を図ります。
西武グループの長期事業戦略において秩父は重要なエリアの1つに挙げています。グループが保有するアセットを「沿線」「都心」「リゾート」の3つのコアエリアと定め、戦略に基づく施策を優先的に実施しています。沿線エリアに含まれる秩父エリアは西武鉄道の特急ラビューの終着駅であり、駅直結の温浴施設も設ける観光エリアとしての成長にも取り組んでいます。
当社は西武グループの保有不動産の価値極大化を図るべく、不動産事業を展開しております。今般、総合不動産会社への飛躍を目標に掲げており、その実現に向けても、既存保有不動産の枠に留まらず、さまざまな手法を検討・実行していきます。本事業は施設のリノベーションなど手を加え価値を高めることで、不動産再生を通じたまちづくりの新たな知見を獲得できます。また、サステナビリティアクションへの取り組みの一環として、 不動産を活用した沿線・周辺自治体活性化の一翼を担っていきたいと考えています。
西武グループ サステナビリティアクション https://www.seibuholdings.co.jp/sustainability/
「秩父まちづくり」は以下の4社が共同出資する特定目的会社。各社がそれぞれの得意とする役割を分担し、事業を進めていくプロジェクトスキーム。秩父市からも支援を受けており、官民そして地域が一体となり協力することでエリアの活性化を実現します。
事業全体の支援や西武グループとの連携および情報発信
施設運営サポート、地域との調整および情報発信
本施設を核としたエリア計画策定や開発支援
ファイナンスのアレンジメント
明治~昭和初期の上質な建築技術に敬意を表し、歴史ある物件を建築当時の姿に戻すことを念頭に置き改修工事を行いました。
家屋の天井の梁(はり)・柱・壁等は可能な限り現状のままにし、当時の面影や間取り、調度品を残しながら改修、その風合いを感じられる宿泊施設・飲食店として、魅力ある姿に生まれ変わりました。