生命保険の基本型
生命保険の主契約の基本型は次の3つ。死亡保障にあたるのが「定期保険」と「終身保険」。老後保障(老後の備え)にあたるのが「養老保険」です。医療保障については、ここのところ「医療保険」が一般的になってきましたが、これまでは「定期保険」や「終身保険」に特約として付加しているものが多く、入院をはじめ、ガンや三大成人病など、特定の病気でまとまった保障を受けられるタイプなどもあります。ここでは、基本型の保険の「メリット」と「デメリット」も含めて大まかに紹介します。
 
生命保険でできること 保障の種類 保障内容説明 商品・特約の例
死亡保障 生命保険の最大の目的が、この「死亡時の保障」です。万が一病気やケガで死亡したり、高度障害を負った場合、自分や残された家族が経済的に困ることがないように、収入を補填するための備えです。「定期保険」や「終身保険」がこれにあたります。適正な保険を考えるうえでは「誰のために、いつまで、いくら必要か」をはっきりさせることが大切です。 ●定期保険
●終身保険
●定期保険特約付終身保険
老後保障 無事に老後を迎えたとき、必要な生活資金を補填するための備えです。生命保険では「養老保険」などがこれにあたります。最近では、「養老保険」も予定利率の低下から一時ほどの人気はありませんが、こうした貯蓄型の保険はこれからも老後への備えとして大切にしたいもの。公的年金の問題などとも重なり、最近は特に注目されている保障といえます。 ●養老保険
●個人年金保険
医療保障 医療保障 病気やケガで入院したときの自己負担分の補填や、それによって収入が途絶えた時の収入を補填するための保障。最近は「医療保険」が一般的になりつつありますが、これまでは生命保険に「入院」や「三大成人病」などの特約を付ける形が大半でした。ガンや成人病など、特定の病気の場合に、大きな保障を受けられるものもあります。 ●医療特約
●医療保険
基本型保険3タイプの概略
保障の種類 保障のイメージ ポイント ポイント
定期型 一定期間の死亡保障を目的とした掛け捨てタイプの保険。10年ごとの契約を見直す、10年更新型といわれるタイプが多い。 ●メリット
・少ない保険料で大きな保障を受けられる
●デメリット
・保険期間を1日でも過ぎると、死亡しても保険金は支払われない。
・掛け捨てで、支払った保険料は戻ってこない。
終身型 40歳で亡くなっても、90歳で亡くなっても保険金が支払われる。解約払戻金は着実に増加し、保険料の払い込み期間を過ぎても増加する。 ●メリット
・解約した場合には、解約払戻金もあるものもあります。
ただし、短期間で解約された場合、解約払戻金はないか、あってもごくわずかです。
●デメリット
・保険料はずっと同じだが、高額なため、死亡保障を厚くすると支払いが大変になる。
養老型 一定期間についての死亡保障があり、満期時には、死亡保障と同額の満期保険金(生存保険金)が支払われる。 ●メリット
・保険期間中は、死亡保障がある。
・満期時までは、生存すれば、死亡保障と同額の満期保険金(生存保険金)が支払われる
●デメリット
・保険料が割高。
 
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